2回目

交通計画2回目
社会環境の変化と国土作りと交通

■前提条件として(国民の意識の変化)
安定成長時代になって国民の価値観が変わる

公共事業に対する透明性や説明責任(アカウンタビリティーの確保)
・自分たちが街づくりをしていくという意思決定の委譲を求める動き


■少子・高齢化
・後期高齢化率-75歳以上の人口比率を指すが15%以上となる高齢者率は25%以上(2030年)
・高齢者の単独世帯(一人暮らし)が増えてきている
・過疎化(都市以外の町村での高齢化比率が高くなってきている)

■国際化について
日本人は旅行へいくのが好き(受入数の3倍の数が海外旅行をしている)
成田空港・関西空港は国際的に見ると非常に貧弱な空港である。(滑走路数がまったく違う)
→拠点として利用ができるものではない
コンテナターミナルの整備も遅れ(船)、取扱量も東アジアで3位である(1位は香港・2位はシンガポール

■IT革命・高度情報化社会の浸透
移動中における情報交換を可能にした技術
地球の上には24個のITS専用衛星が回っている

ITSの開発分野
・ナビゲーションシステムの高度化
自動料金収受システム(ETC)
・安全運転の支援(AHS)
・交通管理の最適化
・道路管理の効率化
・公共交通の支援
・商用車の効率化
→空っぽのトラックを効率利用するためのシステムなど(2台に1台は空っぽで走っている)
・歩行者等の支援
・緊急車両の運行支援

■安全・安心への関心の高まり
阪神大震災以降のリダンダンシーの重要性を認識
 当時神戸の交通機関がやられただけで、日本全国の交通にも影響を与えて経済がストップした。
やってはしご上に交通機関を組み、一部が破壊されても交通できるようにするのがリダンダンシー



国土づくりの歴史
全国総合開発計画
・東京圏一極集中から均衡のある国土構造を目指して交通システムの整備を行ってきた。
・日本は空港と港湾・高速道路網の関連性がない
・名古屋では今はHST(リニアモーターカー)を整備中
→アップダウンが激しいのでリニアモーターカーしかいけないんだ!

名古屋は道路交通はワシントン・ニューヨークと匹敵するぐらい発展している
が公共交通機関が未発達である

日本の都市計画について
・現在の都市計画は緩やかな条例・法律しかなく、どのように建物を建てても条例違反には当たらないので、資本のあるデパート等は郊外に大きな施設を建てて、集客を狙おうとする。そのため、都市部から人が流れ、都心部に人口が集中しないような非効率(コンパクトでない)街ができてしまう。交通エネルギーが効率よく利用できない街と交通システムができあがってしまう。
→土地利用の混在化で効率が悪い都市が出来上がる

韓国ではグリーンベルト政策を取り、土地利用を制限し、徹底した都市計画で、効率のよい街づくりをしている

■現在のニーズ
・交通効率化による交通渋滞の解消・騒音・大気汚染解消など
・都市空洞化への対応
・域内交通の確保
高齢化社会に対応した交通サービス



感想:
今、無駄な公共事業をなくして、道を作る予算をけずるということが叫ばれているが、授業の中であったリダンダンシーという言葉を聞いたときに、今やられている全ての公共事業が無駄ということはないことがなんとなく見えてきた。世論はこれ以上高速道路を作るなといわれているが、その必要性を考えてはいないような気がする。というか、知らされていない。自分たちがもっと知らなければならないのか、作る側のアピールが下手なのか。
実際にどこかでそのような資料(何のために作るのか)(何が便利になるのか)をアピールしているような情報源はあるのか、調べてみよう。