2回目

建築構造種別とシステム・構造要素
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今日のレジメ
1.建築構造概説
2.力学基礎
3.構造材料
4.構造形式
5.構造設計

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1.力学の基礎
■軸力と軸方向変形

P←■→P
引張りー物体が伸びる

P→■←P
圧縮ー物体が縮む

※力の単位:N(ニュートン) 1kgf(重力単位)=9.8N
質量と重さの違い:質量はどの重力場に行っても変わらない重さであり、重さというのは、重力場によって変わる。地球では質量と重さは同じ。(肉屋さんでは質量で頼むが、質量は測れないために重さをはかりで測って売っている)

座屈-細長い部材が圧縮されたときに起こる現象

力が作用すると必ず物体は変形する

■☆せん断力と☆せん断変形

↓■↑ Q↑■↓Q

地震時に壁はせん断変形するー対角線に変形する

■曲げモーメントと曲げ変形
単位:N/m


引張り 圧縮
↓■↓    M↑■↑M
圧縮 引張り


単純梁の変形 上から力をかけると歪む現象

■応用力とひずみ度
(応力密度、変形密度に相当する)
☆応用度:単位面積あたりの応力
垂直応力度σ=P/A(N/m2)

☆ひずみ度:単位長さあたりの変形
垂直ひずみ度ε=o/L(無次元)

※断面形状にいぞうんしないので、材料の強さや変形特性の定義に使われる

■力学の役割:作用外力を受ける構造物のない力(応用力)と変形を明らかにすること。
■弾性力学の3条件
・つりあい条件:作用外力の総和=O
(物体が静止するための条件)
・弾性法則:物体の力と変形の関係
(弾性体の力と変形は比例関係)
・適合条件:変形の満足すべき幾何学条件
(結合関係が変形後も分裂しないこと)

上記条件を満足するように計算される


■建築の主な構造材料:木
木はもっとも身近な建築材料
古くは竪穴式住居、高床式倉庫

特徴:加工性良、可燃、剛性小、異方性、比強度大(=強度/単位重量)

大断面の木材は、意外と火に強い

大断面集成材
(木質材料)
→表面が炭になると熱伝導性を遅らせる

木材は生物材料である
方向によって習性が違う
繊維方向(一番いい)・接線方向・半径方向(この2つはあんまり)

接合方法:木組み、ボルト、釘
比重=0.5(最軽量)
物理特性:異方性

繊維方向が最も優れている
→はり用材に最適


■建築の主な構造材料:鉄
特徴:不燃、引っ張りに強い、剃性が高い
高温になると郷土が落ちる(600度で半減)

さまざまな形の鋼材が作られる
・H形鋼
・溝形鋼
・山形鋼

※細長くすると座屈が起こりやすい

炭素鋼:等質金属材料
・等質、高強度(木の約10倍)
比重=7.9→薄板断面材

接合方法:ボルト、溶接による接合


■コンクリート
特徴:不燃、圧縮に強いが引張りに弱い
コンクリートは水・セメント・砂・砂利で手着ている
コンクリートの弱点を補うために
・鉄筋(引っ張りに強い)で補強

鉄筋コンクリート(RC) Reinforced Concrete
・応力分担をして、圧縮力にはコンクリート、引張力を鉄筋で補う
せん断力(脆弱的)に対して対処


■構造形式(垂直抵抗系)


■構造形式(水平力抵抗系)
トラス・ラーメン構造
3次元にすると壁式構造、立体トラス、立体ラーメン構造等

■構造設計
応力制限-予測される力(応力)に絶えられること
変形制限-大きな変形とならないこと

構造設計・構造計画
応力制限、変形制限などの条件の下で構造形式、構造材料などを選定する