最終日


■粘土とレゴの違い
粘土は、工作については技術が必要で難しい。完成度も技術を要するが、自由に構成できる。
レゴは、形を犠牲にする代わりに、難しい技術なしに形を構成することができる。

■ドイツ・ムテジウス「規格化の方針」
工業製品の工業部品(材質・形状・寸法・加工法)に一定の規格を定めて生産する
特徴として
・資金の圧縮とそれぞれの会社が部品の品質向上することができるので、コストが抑えられる
・逆にデザインの自由度が制限される

■ムテジウスとヴァン・ドゥ・ベルトの論争
・規格化は時代精神の表現である
・規格化は、典型の追求につながる→普遍的に正しく美しい形
・規格化の探求は生産効率の向上につながり、輸出に投資することができる

と言ったことに対して

・規格化について語るのは、時期尚早である
・規格化の根拠足り得る典型は未だ現れていない。
・ものづくり(デザイン)の原点は、使用者のニーズを理解して、解決することにある。

工作連盟の会議でムテジウスが自分の非を認める。

その後世界大戦が勃発
DIN-Deutscher Industrie Nornen
ドイツ工業規格

■ペーターベーレンスとAEG
世界で始めてCIを策定してAEGのデザイン等を行った人物
プロダクトからポスターデザイン等をほとんど行っていた




幾何学抽象絵画の成立
余談:パブロピカソの制作した作品はひとつも抽象絵画はない。なぜなら、ピカソは具体的な内容を抽象的に変換し、作品を制作したからである。

絵画におけるリアリズム(realism)とは
1.現実主義
2.写実主義
3.真実主義
と時代をおって言われるようになった。

2)線遠近法による空間認識
一瞬の網膜映像の完全な再現-写実的
リアリズムの絵画

・歴史的な主題
・物語の主題
については、同席していたわけではないので、リアリズムにはならない。
よって、この時代の写実的な絵画というのは、あたかもその場所にいて、絵画を作ったと思わせる方法なので、イリュージョリズム(構想画)といわれるものである。

3)印象派
現実主義としてのリアリズム
・色彩の変化を表現する
・光の表現をする

・構想が喪失してしまいがちであったのに対して、セザンヌが世界の構造を抽出するという考えて作品を制作

立体派の発祥へ

4)立体派
世界の構造を抽出して表現する
→複数の視点を持って物を見る
→実際の世界を表現することにとどまらない




■Piet Mondrian
アムステルダム美術アカデミー
デンハーグ派の風景画家(オランダ風印象派の穏健派
「世界の真実の姿を表現すること」→色彩の変革をもたらそうとした
夜明け・宵・夜中の細部の気まぐれな中生質は真実を隠してしまうという考え方
補色による対比の強調
対立するもの同士のバランス
二元論的世界観

1911-1913立体派
線によるキュビズムに惹かれていった
「樹」生長運動の抽出
曲線・斜線の排除

水平線・垂直線の組み合わせ
プラスマイナスのコンポジション

抽象的なプラスマイナス
協会・建築現場・海と桟橋→水平と垂直のバランス

抽象絵画としてのプラス・マイナス
世界(宇宙)の真実の姿としての対立のバランスを見出した

1917-1919
色面のコンポジション
赤・青・黄色の3色からなる長方形から構成される
1917テオ・ファン・ドゥースブルフ
「デステイル」de stijlを発刊
新造形主義へ
格子模様のコンポジションを構成した
☆水平対垂直
☆形態(赤・青・黄の色面)と空間(白・灰・黒のスペース)
☆色彩対非色彩
Abstract Realism



バウハウス(建築の家)について
学長walter gropius

□初期バウハウスの3重苦
ヨハネス・イッテンJohaness Ittenの予備課程
学生の潜在的な造形能力を引き出すこと
・身体性の重視
・材料体験(触覚的造形性)

□工房運営に関する対立
gropiusとittenの意見の食い違い

  • >gropius

工房の外部からの受注生産はバウハウスの教育の根幹である
社会の要請に答えることのできる造形家を教育する場

  • >itten

バウハウスの外部社会の侵入に反対
→個人の内面を見つめる芸術教育の場であり、静かな環境が必要

□2人の造形感の根本的な違い
構造主義
表現主義

□イッテンが出て行ってからのバウハウス
構造主義を基幹とした手工作から機械生産(機械の実)のプロトタイプの制作方法
いす マルセル・ブロイヤー
タイポグラフィー ハーバード・バイヤー
写真 モホリ・ナギ
建築 デッサウ校舎(グロピウス)